2025.10.27 ハンググライダー練習の記録

スクール日記

私は日本最大級のハンググライダースクール「nasa」で、週に4回、基礎練習を教えています。ハンググライダーを実際に習ってみたいという方のために、練習の様子をお伝えしていくことにしました。

この日の練習生は3名。予報は晴れて南西風弱め。
実際は晴れ時々曇り、午前中早い時間帯は弱い南西風、11時頃に日射が強まると対流が起きて南南東2〜3m/s。午後は雲が広がり、ごく弱い南西風。

ハンググライダーの練習は、いきなり高いところから飛ぶわけではありません。平らな地面から初めて、安定して機体をコントロールできるようになったら、徐々に高いところから飛ぶようになります。

この日の練習生は既に練習を重ねていて、全員離陸操作は上手なので、無風でも離陸できます。1名は高さ10mほどの中段から直線飛行の練習。2名は高さ30mほどの上段から飛んで、旋回の練習をしました。

基礎練習の目標をシンプルにいうと、ハンググライダーを組み立て、安全確認をして、まっすぐ飛ばすことと、狙った方向に旋回できて、安全に着地できるようになることです。これができるようになれば、高い山(ここでは標高500m)から飛べるようになります。練習を始めて山から飛べるようになるまでにかかる日数は、平均して30日ほどです。18歳の大学生から、60歳過ぎの方まで、さまざまな背景を持った練習生がいますが、同じ目標を持っているので、良い仲間になっていきます。普段運動をしていない人は、最初のうちは少し苦労しますが、ハングの練習をしているうちに体力がつき、お腹も引っ込んで、健康的になっていきます。

私が指導する上で一番大切にしていることは、練習生本人が楽しめているかということです。スポーツは遊びであり、楽しむためにやるものなので、練習そのものが楽しくあるべきだと思うのです。もちろん、楽しくやるために守ってもらうことは多々ありますし、安全にかかわることは時には厳しく注意します。ハンググライダーは危険を伴うスポーツではありますが、練習に来た全員が、毎回無事に練習して、満たされた気持ちで家に帰ってほしいのです。

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